CURTAIN CALL

haruka nakamura


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ダレオド





「誰もみていないみたいに、踊って」


この世界に、どんな時も味方してくれる存在が、 そこにあるということ。
だから恥ずかしがらずに、誰の目も気にせず、踊るように生きればいいと、彼女の写真は言う。
そうして、そのように、日々彼女はシャッターを切り続ける。



光を集めること。
それはあの三月から、固く決めた心持ちだった。
どんな暗闇のなかにいても、出来るだけ光を集めること。
音楽が光へ向かうよう努めること。
いつも、その心でいること。



僕らは、おそらくお互いに、それぞれのやり方でそうしてきて、たまに道のりは交差した。
長く歩いていれば、心が折れそうになることもあるし、苦しいことは、繰り返す波のように押し寄せる。
人は、一番辛い場面で、その姿勢を求められる。


そんな時、正子はいつだって、こうして勇気をくれる。
とびきりの笑顔で、前へ進めと背中を叩く。
何度そうやって、助けてもらっただろうか。


踊り出す人がどんどん増えて、世界を笑い飛ばせばいい。暗い部屋の、窓をいま、開ければいい。

彼女の写真がたくさんの人の光であるということ。
この世界に、どんな時も、絶対に、必ず、味方してくれる存在が、そこにあるということ。





中川正子 新作写真集
「ダレオド」に寄せて

haruka nakamura









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